子どもの自己決定を尊重するとは?
子どもの自己決定を尊重するとは?
こんにちは♪
今日は「子どもの自己決定」について考えてみたいと思います!
児童発達支援においても、
子どもの自己選択・自己決定を尊重するということを
新人の頃から言われてきました。
でもこれって、子どもの自己決定を尊重することになるのかな?と思うことも。
- 子どもの自己決定力とは?
- 日頃から自分で考えて決められる子に育てていく。
- 自分の気持ちと状況に折り合いをつけて、意思決定するということ。
- 支援における子どもの自己決定の尊重
この項目でまとめていこうと思います!
まずは
子どもの自己決定力とは?
一番イメージしやすいのは進路決定でしょうか。
自分でどの高校が良いか決める
大学では、何科にするか考える
そして、決める。ということ。
子どもが自分で考えて、決める。
そしてそれに向けて行動した結果を自分の糧にしていく。
それが自己肯定感、自信へと繋がり、自立した大人へと成長していく。
ということだと思うんです。
そのために、
日頃から自分で考えて決められる子に育てていく。
小さなことからコツコツです。
例えば、今日は何のおもちゃで遊ぼうかな?
クレヨンは何色を使おうかな?
今日の洋服はこれを着たい!
幼児期からこのように自分の気持ちと向き合って
行動できることが
経験からの自己肯定感を育むパワーとなります。
次のステップ。私はここが大切だと思います。
自分の気持ちと状況の折り合いをつけて、意思決定するということ。
自分の気持ちを尊重されるようになった子は
自分の気持ちを、表現できるようになります。
「やりたくない!」「行きたくない!」「やだー!!!」
ということも増えてくるものです。
だけど、今望ましい行動は?
と考えて、自分を律して、行動する。
このように無理矢理させるのではなく、
自分で自分を律して行動できること。
これも大切な自己決定だと思うんです。
支援における子どもの自己決定の尊重
ですが、自己決定というワードだけ尊重するような支援も多いという印象です。
朝の会や給食中、
座って!といっても座ってくれない。
本人が嫌だと拒否したから。と諦めてしまう支援。
これは本当に自己決定を尊重しているといえるでしょうか?
もちろん障害特性で衝動性があって、止められない。
認知が育っていなくて、言われている言葉理解できない。
などのお子さんには、その子に合った支援が必要になります。
ですが、状況理解力があり、大人が言っていることもわかっている。
状況に応じた行動ができるようになることが目標になるお子さんに対しては
丁寧にお話をしていくことが大切です。
例えば、朝の会に走り回って座ってくれない。
座ってと声をかけたら「やだ!」と走り回って逃げていく。
そんなときは、しっかり目を合わせてお話しましょう。
「座りたくないのはわかったよ。でも、今は朝の会で、みんなで座って挨拶をする時間なの。ご挨拶だけでも、座って参加しよう?」
決して無理矢理座らせてはいけません。
本人が納得して行動することが大切です。
まるっと、全て受け入れてもらうことは難しいかもしれません。
そういう場合は
・始まりの挨拶
・お名前呼び
・終わりの挨拶
など節目のタイミングだけは座ろうと折衷案を提案します。
椅子が嫌ならスタッフの膝の上に座るというのもいいかもしれませんね。
つまり自己決定を尊重するからといって
子どもの言う通りにするというのは違います。
子どもの社会性の育ちのためにも
子どもの気持ちに寄り添いながら、適切な行動を知らせ、
その中で自分がとる行動を子ども自身が決定するということが大切だと思います。
その結果、今日は座れなくても
また次回もお話します。
その繰り返しの中で、折り合いがつけられるかもしれません。
まとめ〜子どもの自己決定とは?〜
・子どもの自己決定とは、自分で判断して、意思決定し、行動すること。
・自分の気持ちと状況に折り合いをつけて行動できること。
・自分で決めた行動の結果が、糧となり、自己肯定感が育っていく。
令和の時代を生きるお子さんは、多様性の中で生きていくでしょう。
私達のように、「同じ」であることがスタンダードではない子どもたち。
自分の気持ちを尊重しながら、周囲とも溶け込んで
共に成長できる人間関係が構築できるように育ってほしいですね!
皆さんのお子さんはどうですか?
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