こだわりってなくなる?
こだわりってなくなる?
こんにちは!今日は「こだわり」について書いてみようと思います。
発達が気になる子のママや、支援に携わる方の参考になればうれしいです。
ぜひ、最後までご覧ください♪
こだわりってなくなる?
はじめに、私が療育にかかわってきたなかで、「こだわりってなくなる?」この質問を新人スタッフから受けたことが度々ありました。
こだわり行動は発達障害の大きな特徴と言えますが、その行動は目立ってしまったり、生活に支障をきたすことも少なくありません。
支援するにあたり、その行動を消したい。やめさせたい。という思いからこのような質問があったのだと思います。
では、こだわりとは、そもそもなんでしょうか?
こだわりとは?
さて、発達障害における「こだわり」とは、どのような意味合いがあるのでしょうか?
発達障害の特徴として、不安や緊張が強いという特徴があります。
また、変化への適応が苦手という傾向もあります。
なので、その不安や緊張をやわらげるために特定の行動や物に固執したり、ルーティンを守る。というのがこだわりの背景です。
たとえば、事業所に来ると部屋の全ての電気を付けるというケースがありました。
こだわりへの支援のポイント
では、そのような背景を理解した上で、こだわりにどのように対応していけば良いのでしょうか?
その1 こだわりが生まれる要因は?
はじめに、こだわりが不安や緊張をやわらげる、安心するためにあるとするならば、その不安や緊張の要因を探りましょう。
行動をしっかり観察していくことで、要因を把握し、取り除くことができれば、こだわり行動の出現は少なくなります。
その2 こだわり行動を別の行動に置き換える
次に、こだわり行動が社会の中で、ふさわしくない行動。例えば「パンツに手を入れる」などの場合にはどうにか、その行動をやめさせたいですよね。
そのような時には、不安や緊張を感じる時に、別の行動で置き換えることができないか検討します。
例えば、緊張したり落ち着かないときには、クールダウンをしたり、深呼吸をするなど、別の行動に置き換えることができれば、それほど大きな問題にはならないわけです。
こだわりってなくなる?⇨行動を抑止するだけではダメ!
つまり、こだわり行動は、その子の安心を守るために存在するわけですから、目の前のその行動を抑止するだけでは解決できません。
むしろ、先述の例で言うと、電気をつけようとする手を抑えるなどの支援は、
支援ではなく、不安を強め、大きなストレスを与えてしまうということになります。
大きな不安は、さらにこだわりを強めたり、癇癪や自傷行為などさらに問題を深刻にする危険性があります。
ですから、支援者はそのこだわりの背景をしることが何よりも大切だということです。
それで、こだわりってなくなるの?
最後に、これまでこだわりの対応についても触れてきましたが、こだわりがなくなるか。ということについて。
正直なところ、なくすのは難しい。けど、なくせません!と断言することもできません。
今回、私が伝えたいことは、なくすことに重点を置くのではなく、背景に目を向けること。
例えば、私達も癖を逐一指摘されるのは、大きなストレスになりますよね?
その気持ちをまずは理解して、その子が安心して過ごせる環境を作ることが大切です。
また将来の自立に向けて、困難な場面が生じたときに、自分の気持ちを整理する方法を身につけるということを支援していきます。
このプロセスをしっかり守ることを忘れずにしましょう!