触覚の偏り
触覚の偏り
こんにちは!今日は「感覚の偏りについて」シリーズの「触覚の偏り」をテーマに解説していきます。
触覚の偏りには特徴が様々あるので、ぜひ最後までご覧ください♪
触覚の偏り
はじめに、感覚の偏りには敏感と鈍麻とがあります。触覚の場合はそれぞれに大きな特徴があります。
触覚の偏りは時に育てづらさや愛着・信頼関係の築きにくさがあるかもしれません。
ただ、愛着が形成できないわけではありません。
その子にとって安心できる方法で信頼関係を築いていけば良いのです。
それでは敏感と鈍麻のそれぞれの特徴を解説していきます。
触覚過敏
触覚過敏には次のような特徴が挙げられます。
特定の触感を嫌がる
触覚過敏の場合、特定の触感が受け入れられないということがあります。
例えば、繊維がチクチクして痛い。
粘土やスライムなどベタベタ・ヌルヌルしたものに触れない。
そのため、触覚過敏の子には、安心して着られるものを繰り返し着たがるという傾向があります。
他には、人に抱きしめられると苦しく感じられるので拒否する。
人に触れ合わないように距離をとるといった行動が見られることもあります。
このように人の肌や愛情表現も触感で刺激や痛みになってしまうということです。
触覚鈍麻
次に触覚が鈍感だとどのような特徴があるのかについて紹介します。
痛みや温度に鈍感
触覚が鈍感な場合、痛みや温度に鈍感ということがあります。
例えば、血が出るほどの怪我をしているのにケロッとしている。
他には、火傷をするまで熱湯に触っていても気づかない。
などの特徴があります。
自傷行為につながることも
発達が気になる子には、安心を得るために、刺激を求めるということがあります。
刺激の求め方は人によって違いますが、その中に血が出るまで掻きむしる、頭を打ち付けるといった自傷行為があります。
これは安心を求めるために、自分が感じられる刺激を求めるといったことが背景となり、このような行動につながるとされています。
触覚の偏りへの支援
では、触覚の偏りに対してどのような支援をしたら良いのか?それぞれについて解説します。
触覚過敏の場合
第一に、触覚過敏の場合は苦手な触感を取り除くということです。自分の安心できる環境を整えることが大切です。
先述のように、安心して着られる素材の服やタオルがあるのなら、揃えてあげると良いでしょう。
慣れさせようとしても、痛い・辛いわけですから、それよりも安心が大切です。
例えば、粘土活動の場合には、ポリ袋の上から触る、道具を使ったら遊べるかなどその子が楽しめる方法がないか検討しましょう。
触覚鈍麻の場合
例えば怪我をするような危険な場所に触ってしまわないように、目印をつけるなどその子が分かる方法で伝えることが有効です。
その子の行動範囲を安全な環境にするということは、触覚に偏りがあるなしにかかわらず、大切なことです。
また、自傷行為については、時に体を抑えなければならないこともあるでしょう。支援においては、その子にとっての不安要素は取り除けるよう支援していきたいところです。
最後に
触覚の偏りについて簡単に解説してきました。
過敏や鈍麻、それぞれの特徴があります。
その子に合った支援が必要です。
「触りたくないだけでしょ」で解決されてしまうこともあり、理解が得られにくいという特徴もあります。
受け入れられないという当事者の思いに寄り添いながら支援をしていきましょう。
ということで最後までご覧いただきありがとうございました!
前回までの視覚・聴覚・味覚についてもぜひご覧ください♪