目が合わないの背景
目が合わないの背景
こんにちは!今日は発達が気になる子の「目が合わない」について書いてみます!
ぜひ最後までご覧ください♪
はじめに
はじめに、「目が合わない」という行動について。
おそらく、多くの人は自閉的な傾向と結びつけるのではないでしょうか?
ASDやADHDなど発達障害の認知とともに気になる行動の例として「目が合わない」ということも言われています。
ですが、「目が合わない」という一つの行動にしても、その背景や要因は様々です。
要因や背景を知らなければ適切な支援はできません。
今日は、その背景について一つずつ書いてみたいなと思います。
「目が合わない」の背景
①まなざしそのものがぼんやりしていて、どこに目を向けているのかわかりにくい
これがおそらく世間的な「目が合わない」という行動へのイメージですね。
中・重度のASDのお子さんに見られやすい特徴です。
②刺激に振られて目がずっと動いていて視線が定まらない
これは多動のお子さんに見られる傾向です。
たくさんの情報をキャッチしてしまうお子さんはこのような要因が考えられます。
③運動の調節や姿勢の保持が不十分で目がそれてしまう
お子さんの中には協調運動の機能が未発達だったり体幹が弱いために姿勢を保つのが難しいお子さんがいます。
そのようなお子さんは集中とは関係なく目がそれてしまうということがあります。
④音や音楽が聞こえると目を使わない
ASDのお子さんの傾向に視覚情報に強いなどと言われることがありますが、
同様に聴覚優位のお子さんもいます。
このようなお子さんは目からの情報よりも耳からの情報に頼ってしまうので目が合わないということが起こったりします。
⑤恥ずかしいから目が合わない
これはお子さんの性格、個性ですね。
極端にシャイなお子さんはなかなか目が合わないということがあります。
でも、その子の他の面、他の人に見せる姿を知らないと発達障害と結びつけてしまうかもしれませんね。
⑥緊張や不安からの回避で目が合わない
⑤よりも強く緊張や不安を対人関係から感じる子もいます。
そのようなお子さんは自分を守るための手段として人と目を合わせない、合わせられないということがあります。
⑦発達初期にあり人への意識が向かない
そして人の発達には順序があります。年齢とは関係なく、その子の発達段階が初期にあるため、他人の行動に意識が向かないということがあります。
「目が合わない」の背景をとらえて
ということで、「目が合わない」という行動一つにとっても、背景はこんなにも違うということです。
つまり、その背景を知らなければ、適切な支援・アプローチができないということ。
そのためには、目が合わないという行動だけで判断するのではなく
その他の行動や、身近な存在に対しての行動など、きめ細やかなアセスメントが必要です。
検査上では「目が合わない」で終わってしまいますが、その背景にまで目を向けることが
その子に寄り添ったあたたかい支援だと思います。