行動の背景や意図を理解する
発達凸凹さんの理解のために
行動の背景や意図を理解する
こんにちは!今日は発達が気になる子の支援で大切なことを書きます!
私達大人は理解しているようで、理解していないこともあるかもしれない。
そんなことを振り返られる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください♪
事例から行動の背景や意図を考える
はじめに、イメージがつきやすいように事例を簡単に紹介します。
5歳の自閉傾向のある男の子は、いつもゆらゆらと体を動かしています。
(これを常同行動といいます。)
療育施設の活動は音楽あそび。鈴で遊ぶことにしました。
鈴を渡すと振って鳴らす様子が見られました。
スタッフはピアノに合わせて鳴らすことを目的に伴奏をはじめましたが、男の子はピタッと動きを止め、鈴を鳴らすのをやめてしまいます。
ピアノをやめると、また鈴を鳴らしましたが、少しするとまたゆらゆら動き始めました。
男の子の行動の背景や意図を考える
さて、このような子がいた場合、男の子は楽器に合わせることが難しいのかな?
楽器遊びに興味ないのかな?支援はどうしたらいいかな?と悩むかもしれません。
例として考えられる行動の背景をあげてみます。
やらないのは、やり方がわからないんだ!
例えば、ピアノに合わせるというルールがわからないのかもしれない。
そうであれば、一緒に手を取ってやってみたらうまくいくかもしれない!
自閉傾向のあるお子さんには視覚的アプローチが有効なケースもあるので、視覚的にアプローチしてみたらうまくいくかもしれない!
このように考える。実際にこのようなケースもあります。
やらないのは、音楽活動に興味がないんだ!
次に、自閉傾向のあるお子さん自分の興味に正直です。
なので、音楽活動に興味が湧くように、雰囲気を味わえるように工夫してみよう!
もしくは、この子にある活動に変更しよう!
このように考える。このケースも実際にあります。
やらないのは「聴く」+「鳴らす」が難しい!
そして、このケースを忘れがち。この子はピアノが鳴ると常同行動が止まりました。
つまり、音に注目できるということ。さらにそれは、音楽に関心があるということ。
だとしたら、この子は発達の初期段階にあり、聴きながら鳴らす並行動作が難しいのかもしれない。
もしくは指示理解や模倣が難しいのかもしれない。ということもあるわけです。
つまり、行動の背景や意図を理解することに失敗してしまうと、活動自体にはすごく興味があるのに、この子は関心がないというふうに捉え、その活動を経験する機会を奪ってしまうことにつながるかもしれません。
正しい行動の背景や意図を理解するためには、きめ細やかに観察することも大切ですが、自閉の子はこうだというように、自分の固定観念で決めつけないことが重要です。
子どもたちがその子らしく、健やかな成長ができるように、正しい理解を深めていきましょう♪
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